ずっと看病して、ずっと経過を見ていて、なにもかも知っているはずなのに、いざ受診してみたら「えっと、何を言えばいいんだっけ???」とオロオロしてしまったり、帰る段階になって「あっ、質問したかった事があったのに……」と聞きそびれたまま帰って不安になったり。
少しでもそんな「受診する時になんて言えばいいんだろう?」という不安を少しでも和らげるのが……
メモ
です。
「いつから」
「どんな症状が」
「どんな風に変化していったか」
「熱の経過はどうか」
「水は飲めているか」
「食事は食べれているか」
「尿は出ているか」
などなど、思いつくことをとりあえず文字にして持って行きます。
また、
「なにを聞きたいか」
「なにが不安か」
「どうしてほしいか」
などもメモしていくと、話を聞きそびれずにすみます。
メモをする余裕がないときは、もちろんすぐに電話をして受診の指示をあおぎましょう。
メモは、あくまでも「受診の補助」だと思ってください。必須ではありません。
皮疹などがある時は、スマホの写真が便利です。
皮疹なのかな……どうかな……
わからない時は、とりあえず写真に撮りましょう。時間をおいて同じ場所を撮ると、経過がよくわかります。
また、風邪などで経過が長かったりすると、どう書いていいかわからなくなる時があります。
そんな時は、体温表(熱型表)を使うと便利です。
いくつかのサイトで体温表が公開されています。
福岡赤十字病院小児科の体温表、とてもわかりやすい。ちょっとメモ欄が少ないので、足りない分は付せんをつけるといいかも。
赤ちゃん & 子育てインフォ | 公益財団法人母子衛生研究会の出している小児科受診ノートのpdf版。かわいくて使いやすい。フリーで書ける部分が多い。外来で配布していることがあります。
また、かかりつけの小児科で独自のものを配っている場合は、それを利用するといいと思います。病院のサイトに公開されている場合もありますのて、一度かかりつけの病院のサイトをご確認ください。
が、いざという時に見つからない体温表。
上記の様にプロが作ったものがあるんですが、折角なので私も作ってみましたよ、さくっと印刷して使える体温表。
主に子供の風邪などの体調不良時に使える体温表
じゃん。
(記事は下に続きます)
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シンプルな白黒バージョンもどうぞ。
熱は、不安にならないように、1日3回朝昼晩程度で十分と思います。
水を飲んだり食事はとれているか、尿の回数(「正」の字でつけると楽)や量、色、下痢や便秘の時は便も記載。
その他の咳や鼻水など、気になる症状や薬の使用はその他のフリースペースにどうぞ(解熱剤も使った時を書いててくれるとありがたいです)
メモ欄も活用してください。思いつく事なんでもOKです。
汚くていいですし、空欄があって構いません。
情報があれば、そこから医療者は取捨選択して、欲しい情報をピックアップします。
最近はアプリも進化しているので使ってもらってもちろんokなのですが、紙で持ってきてもらえた方がわかりやすいです(コピーもとれますし、確認しやすいです)。
熱については書いてくれると、本当にわかりやすくて助かりますので、発熱がある時は、そこだけはぜひつけてみてください。
A4横で印刷できます(多分)ので、ご自由にダウンロードして、印刷してご利用ください。もちろん無料です。
もしブログなんかで紹介する時は、ここのページのURLを記載してください。
商用利用は(ないと思うけど)、連絡フォームからご連絡ください。
pdfはこちら
(長らくアクセスできない状態が続いていたようです、申し訳ありません、このリンクからダウンロードできるはずです。)
白黒バージョン
カラーバージョン
ご意見などを反映してまた改良するかもしれません。ご了承ください。
(もし記事を読んで、「役に立った。よし、これ書いたやつにコーヒー1杯くらいおごってやろうか」などと思ってくださった方や、金はかけたくないけど支援する方法があるなら……と思った方は、noteからサポートなどしていただけたら幸いです。シェアも大歓迎です)
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