NIH-sponsored expert panel issues clinical guidelines to prevent peanut allergy | National Institutes of Health (NIH)
https://www.nih.gov/news-events/news-releases/nih-sponsored-expert-panel-issues-clinical-guidelines-prevent-peanut-allergy
これは2010年に発表された、「 2010 Guidelines for the Diagnosis and Management of Food Allergy in the United States」を補填する内容で、3つにわかれています。
1つめは重度の湿疹 or/and 卵アレルギーの子は、ピーナッツアレルギーを発症する可能性が高いため、4〜6か月という早期に「専門家のもとで」ピーナツ含有食品を摂取させる、というもの。
2つめは、軽度or中程度の湿疹のある乳児は6か月頃からピーナッツ含有食品を食べさせる、というもの。
3つめは、湿疹や食物アレルギーのない乳児には、自由なタイミングでピーナッツ含有食品を食べさせる、というもの。
(そして三つ共に、他の固形食を食べたことがあることが前提条件となっています)
決して既にピーナッツアレルギーのある患者さんの食物アレルギーを治療するものではありません。
また、
ピーナッツを丸ごとあげると、誤嚥の危険性があり、大変危険ですので、決して乳幼児には与えてはいけません。
Addendum guidelines for the prevention of peanut allergy in the United States: Report of the National Institute of Allergy and Infectious Diseases–sponsored expert panel - Annals of Allergy, Asthma & Immunology
http://www.annallergy.org/article/S1081-1206(16)31164-4/fulltext
こちらのAAPによるガイドラインによると、
- 5歳未満の子どもには、丸ごとのナッツをあげてはいけない
- 4歳未満の子どもには、ピーナッツバターをスプーンから直接、もしくは塊状のものをあげてはいけない
と、かなり厳密に誤嚥防止の方法をあげています。
じゃあどうやってあげるかというと、いくつかレシピを紹介していますが、ピーナッツバターをお湯で溶いて、野菜や果物のピューレに混ぜたり、ピーナッツパウダーをピューレに混ぜたり、Bambaという食品を使う方法も書かれています。
Osem
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具体的な方法が気になる方は、上記のAAPガイドラインをご覧ください。
アメリカと日本では食生活の違いもあり、ピーナッツアレルギーの罹患率も違います。
現在離乳食をあげているお子さんも、「じゃあいそいでピーナッツをあげないと!」とあせる必要は決してないと思います。
特にアレルギーのないお子さんについては、一般的な離乳食のタイミングで食べさせてあげてはいかがでしょうか(ナッツ丸ごとはだめですよ! おすすめはペースト状のピーナッツバターを少量混ぜてあげると、胡麻和えのようになりますので使いやすいです)
もし湿疹があり、アレルギーの心配のある乳児をお持ちの方で、ピーナッツへの不安がある方は、一度主治医に相談をしてください。
決して自己判断で早期導入をしないよう、宜しくお願い致します。
(記事は下に続きます)
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