千葉県の麻疹について(2018年6月〜)

2018年千葉県麻疹まとめ

千葉県で麻疹患者さんが出ています。

1例目

富里市
10代女(小学生)
発症6月22日
予防接種歴 無
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/press/2018/mashin20180630.html

2例目

松戸市
30代男
発症6月10日
予防接種歴 無
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/press/2018/mashin20180701.html

3例目

いすみ市
1歳女
発症6月28日
予防接種歴 1回
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/press/2018/mashin20180703.html

4例目

富里市
10歳未満男(1例目の小学生の弟)
発症7月4日
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/press/2018/mashin20180705.html

5例目

富里市
10代男(1例目の小学生の兄)
発症7月6日
https://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/press/2018/mashin20180709.html





予防接種歴は、千葉県感染症情報センターの情報を参照しています。
1例目に報告された子の兄弟(4例目、5例目)が発症していますが、おそらく状況から予防接種歴がないのではないかと予測します(現時点では不明です)

千葉県感染症情報センター/千葉県
https://www.pref.chiba.lg.jp/eiken/c-idsc/

渡航歴なく、国内感染ではあるのですが、現在のところ1、2、3例目の感染経路がはっきりしていません。地域も散らばっているので、誰か他に感染源となる人がいたのだと思います(が、おそらくもう出てこないと思います。受診したけれど麻疹と診断されずに回復したか、受診していないか、もしくは海外へ行った・帰った、などの可能性が考えられます。)
1例目2例目については、遺伝子型がD8であることが判明しています。


麻疹にかからないために

まだ今後も麻疹患者さんが出てくる可能性が大いにありますので、千葉県にお住いの方は、ぜひご自身や家族、大切な人の予防接種歴をご確認ください。
必要なのは、麻疹(麻しん・はしか)のワクチンが2回必要です。MRワクチン、MMRワクチンでもOKです。
予防接種歴は「母子手帳」で確認できます。

沖縄の麻疹流行の影響もあり、まだ全国的にMRワクチンが品薄状態です。これまでにワクチンを2回うっていない人は、ぜひ早めの予約をおすすめします。
また、定期接種がまだのお子さんはぜひ早めの接種を。

もしも麻疹かなと思ったら

麻疹は、潜伏期間が10〜12日あります。
特に麻疹患者さんと接触の可能性のある方で、37.5度以上の発熱、風邪のような症状(咳・鼻水・ くしゃみ・咽頭痛、倦怠感)、発疹等の症状が出た場合は麻疹を疑って行動しましょう。特に、初期はただの風邪と見分けがつきません。


  • できればマスク(他の人へ感染させるリスクを減らします。普通のマスクでOK)
  • 医療機関に電話で「麻疹かもしれません」とはっきり伝え、指示を仰ぎます
  • 医療機関への移動は公共の交通機関は使わないでください(感染を周囲に広げる可能性があります)

もし麻疹患者さんとの接触の可能性がある、つまり麻疹の疑いがあるかどうかの情報は、診断の上で非常に重要です。必ず伝えるようにしてください。

麻疹関連記事

麻疹関連の記事はこちらにまとめています。よくある質問のQ&Aもいくつか書いていますので、参考にしてください。

麻疹(麻しん・はしか)情報まとめ(当ブログ内)


(記事は下に続きます)
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