娘(U)、イヤイヤ期の出口の話



質問箱で質問された内容なんですが、ものすごく長いのでこちらでゆっくりと。

うちの娘のイヤイヤ期、一体どんな風に終わったの? という「イヤイヤ期の出口」のお話です。これはあくまでうちの娘の話ではありますが、もしなにかの参考になれば幸いです。

うちの娘、Uはイヤイヤ期がそれなりに壮絶でした。
イヤイヤ期は、うちの子の場合は1歳半くらいからほのかな香りがしてきていました。
1歳くらいまではブログに真面目に育児記録残してたんですが、一定以降はtwitterでぼそぼそ呟くくらいしか記録残していない無精ものなので、twitterから探して来てみる事にしましょう。

1歳半のこの頃から「まめー」「まみー」と拒否されてはいたんですが、今考えたらかわいいもんだった。あの頃の私に伝えてやりたい。甘い。甘すぎる。そのくらいをイヤイヤ期と思ってたら、その後で死ぬよ(死にました)。

その後も、まあそれなりに拒否されたり嫌がったりする事はあったんですが、一旦本格的になってきたのは2歳半頃。

しかし振り返るとまだ甘かった。まだこの頃は余裕が少しあった。
これも2歳半頃のツイートなんですが、これは今でも思うところなんですよね。イヤイヤだろうとなんだろうと拒否されてもなにされても、ギャン泣きされなければ結構耐えられる。結構待てる。

……つまり、この頃はギャン泣きがセットではなかった。

で、実はこのあと一旦落ち着いたんです。
あんまりイヤイヤ言わないなーと思ってたら……ギャン泣きが常にセットになって戻って来ましたよおめでとう!(ヤケ)
このギャン泣きセット&全てイヤイヤになったのが2歳7〜8ヶ月頃でした。この頃を我が家では「イヤイヤ極期」と呼んでます。

まあそんな中でも、

こういう面白いイヤイヤもありました。かわいいなあ。あげないよ。

でも、正直こういうのを楽しむ余裕もほぼ皆無になっていきます。



例えばタイムスケジュールをちょろっとあげるとこんな感じ。
なにをしてもだめ、なにをしてもイヤ。1日中イヤ。
散歩はイヤ、散歩しないのもイヤ、靴を履くのもイヤ、履かないのもイヤ、靴をママが履かせるのもイヤ、自分で履くのもイヤ、履いたけど外に出ない、でも家にもいたくない。

公園では砂場にひっくり返って帰らない(かわいいピンクのダウンの上着が砂まみれ)。

お風呂入るのイヤ、やっぱり入る、服は脱ぎたくない、でもやっぱり脱がないとイヤ、服は脱いだけどやっぱりお風呂入るのイヤ、シャボン玉は好き、湯船に入るのイヤ、やっぱり入る、あとシャボン玉は好き。お風呂から出ない、ずっとここでシャボン玉してる、でもやっぱり出ないのはイヤ。
お風呂から出たけどオムツははきたくない。
服も着たくない。絶対着ない、このままでいる。
ぜったいにきーなーいーもーんー!

みたいな感じでギャン泣きですよ。裸で転がってるのを死んだ魚のような目で眺める私。
毎日全部の行為がこれですよ。もうね、辛い。



更に「来年は幼稚園だから」とトイトレも頑張っていたので、更に地獄。
この状況でトイトレですよ。できるわけないじゃんね。あの頃の自分に言ってやりたい、冷静になれ、今は無理だ、諦めろ! いいか、お前の娘は3歳になる頃には突然できるようになる! それもしばらく諦めてオムツ生活した後の話だ! うんちすらスムーズにできるようになるんだぞ!
しかし当時の私はそんな事知りませんからね。遅々として進まぬトイトレ、トイレにすら入ろうとしない娘、なんとかトイレに行って何分も奮闘して出ず、諦めてトイレから出した1分後にオムツにおもらしをする娘……
トイトレで怒るな叱るなと言うけど、それってどんな神様ですかね。私はトイレで何回泣いたかわかりませんよ。

とまあ、はっきり言って追い詰められてました。虐待に至らなかったのは、本当に運が良かったとしか言いようがないくらい。

それについての記事はこちら。

虐待は遠い世界の話ではない

さて本題、いつイヤイヤ期の終わりが見えてきたかというと……それは本当に突然でした。2歳8ヶ月のある日。

えっ、これが?
と思うかもしれません。これですよ。これなんです。
「あとで」なんて通じなかったんですよ。

「ご飯食べたあとでね」
「いやー!!!(ギャン泣き)」

これがデフォ。ひでえ。
それがはじめてこの日通じたんです。
いや、その日1日、他は全部イヤイヤだったんですよ。でも1%イヤイヤじゃない瞬間ができたんですよ!!! この感動をわかって!!!

ここからは結構スムーズにイヤイヤが減っていきました。1%が2%になって、それが5%になって……
気がつくと、ギャン泣きがセットじゃないイヤイヤになっていました。それも、話の通じるイヤイヤです。
ふと気づくと、娘の言葉が驚くほど発達していました。イヤイヤ期の前後で明らかに違う。ものすごく複雑な言葉を操るようになっていました。

イヤイヤ期がどうしてやってくるのか、第一次反抗期は「自我の芽生え」なんて言われます。
私が娘を見て思ったのは、自分でやりたい事や言いたい事はあるんだけどどう言っていいかわからないから反抗して「イヤイヤ」になる、というよりも……

頭の中がものすごい勢いで発達していて、脳みそフル回転でいろんなことを吸収し過ぎて、自分の中にあるあれやこれやがなにがなんだかわからない
→なんかわからないけど不愉快、不機嫌、イライラ
→だから目の前のすべての事が「イヤ!」な気がする

という「イヤイヤ」に見えました。
あれがイヤとかこれがイヤとか、親のいう事聞きたくない自分でやりたいからイヤとかそんなかわいいもんじゃなくて、「今イライラしてるから結局全部イヤ!」というイヤイヤ期というよりイライラ期みたいな感じです。しかもイライラしている事に本人気づいてない。
で、いろんな発達が追いついて来て、その頭の中にうずまくあれこれが整理されてイライラがなくなって……それで、「あとで」と言われて「あ、そうか、あとでにすればいいんだ」というのがわかるようになるのが、うちの子の場合のイヤイヤ期の出口だったんじゃないかなーと思います。

あ、学術的な根拠とかはないですよ。あくまで私の個人的な感想です。

で、3歳過ぎてからは、眠くなるとたまーにギャン泣きイヤイヤが再発するんですが、随分話の通じるイヤイヤです。かわいいもんです。ただ、ギャン泣きのパワーがアップしてるので、いつかご近所から通報されんじゃないかっていうような泣き声ですけども……(とほほ)

うちの子の場合はそんな感じで2歳8ヶ月頃に出口が見えましたが、個人差があります。長い人もいる、もっと早い人もいる、イヤイヤがひどい人も軽い人もいる。
それでもみんな大変で、そしていつか終わりが来る。
しかしいつか来る終わりを待つ間も大変なわけです。今苦しんでいる人、無理しないでtwitterにでも愚痴を吐き出しにきてください。

イヤイヤ期の出口がちらりとでも見える日がくるのを、応援しています。

(イヤイヤ期の乗り越え方の記事もそのうち書きます。コラムでもちょろっと書きましたが)

by カエレバ
イヤイヤ期に購入した本。(今は新しいバージョンが出ているようです)
この表紙の女の子の泣き顔、うちの娘の泣き顔にそっくりで……
「みんな大変なんだ」を知れただけでも買った甲斐がありました。

(記事は下に続きます)
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