感染性胃腸炎流行レベルマップ2016年〜2017年(ノロウイルス含む)

1/24更新分の国立感染症研究所速報データからマップを作成しています。見やすいマップがなかったので個人的に作成したものです。

最新感染性胃腸炎流行レベルマップ(ノロウイルス含む)





2017年第2週(1/9〜1/15)の感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)流行レベルマップです。
なお、各都道府県の「感染性胃腸炎警報」の発令状況とは一致しませんのでご了承ください(発令基準や解除基準が異なるため)。
学校が再開されたからか、前週より全体に増えています。警報レベル以下ですが注意が必要です。
警報解除の目安となる12以上の地域は、福井、山梨、愛媛、熊本、大分、宮崎。福井はなかなか流行がおさまらない印象。
しかし、警報レベルには至らずとも、まだ結構な数の患者さんが全国で罹患しています。引き続き、手洗いをはじめとした予防を頑張ってください。


各自治体の情報もご確認ください(手作業でまとめたものなので見にくいですがご利用ください)。
 感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)2016〜2017年 都道府県別ページリンク集


感染性胃腸炎流行状況・前週との比較マップ





こちらは前週との比較を可視化したマップ。
感染が流行がひどくなってきているのか、それともおさまりつつあるのか、次週の予測や今後の予定に役立てたい方はご覧ください(あまり使い勝手はないかもしれませんが)。

全国的に流行が落ち着いて来ていたのですが、全体に微増。学校再開した影響と思います。予防には力を入れましょう。

もうあまり需要ないんじゃないかと思いつつ、もうしばらく情報を更新する予定です。



感染性胃腸炎の予防・治療・消毒など

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)は症状はきついのですが、一部の高リスクの人(乳幼児、高齢者、基礎疾患がある人)を除いて、あまり重篤にならないため、重視されない部分があるように思います。
が、感染するときついです。
まずは予防をしっかり行ってください。
参考:ノロウイルス等の嘔吐下痢症〜予防に手洗い・マスク・消毒を

ぶっちゃけ、流行地でも流行地でなくとも、冬場はどこで感染するかわからないと思って行動するのがベストです。


主に脱水のケアができていれば、無理に症状のきつい時に受診せずに、家庭で様子を見る事が可能です。
(もちろん、あまりにきつい時に受診を止めるものではありません)
参考:ノロウイルス等の嘔吐下痢症〜嘔吐時のホームケア1〜(脱水補正、経口補水液の作り方など)
参考の記事は主に小児を対象に書きましたが、基本事項は大人も同じです。

  • 吐いている間は絶飲食
  • おさまって来たらとにかく少量頻回の経口補水
  • 例え下痢でも吐かなければ食事は食べれるものを食べて、水分をしっかりとる。


是非ご家庭に経口補水液を常備しておいてください。(冬に使わなくても夏の熱中症時にも使用できます)
上記リンクに家庭での砂糖と塩で作る経口補水液のレシピを書いていますが、作り間違えも起こっているため、CDCのガイドラインでも市販品を準備するよう推奨しています。

by カエレバ
乳幼児であればぜひアクアライトORSを。我が家も常備しています。

by カエレバ

成人であればOS-1など。乳幼児も使用可能ですが、量が少し多いかもしれません。


嘔吐した物、糞便など排泄物は病原体がうようよいます。
ですので、必ず消毒が必要になります。
消毒のやり方は、是非一度(感染してからあたふたしないために)ご覧ください。
参考:ノロウイルス等の嘔吐下痢症〜消毒と消毒液の作り方〜
準備するものなども書いていますので、できれば前もって用意しておきましょう(普段から使えるものや、長持ちするものばかりですので、無駄にはならないと思います)。


流行具合も見ながら、なんとかこの冬を乗り切って欲しいと思います。


過去データ

2017年第1週(1/2〜1/8)の感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)流行レベルマップ


2017年第1週(1/2〜1/8)の感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)前週との比較マップ

2016年第52週(12/26〜1/1)の感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)流行レベルマップ

2016年第52週(12/26〜1/1)の感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)前週との比較マップ

2016年第51週(12/19〜12/25)の感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)流行レベルマップ

2016年第51週(12/19〜12/25)の感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)前週との比較マップ
2016年第50週(12/12〜12/18)の感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)流行レベルマップ


2016年第50週(12/12〜12/18)の感染性胃腸炎(ノロウイルス含む)前週との比較マップ




参考サイト
国立感染症研究所 速報データ
http://www.nih.go.jp/niid/ja/data.html

(記事は下に続きます)
スポンサードリンク

(もし記事を読んで、「役に立った。よし、これ書いたやつにコーヒー1杯くらいおごってやろうか」などと思ってくださった方や、金はかけたくないけど支援する方法があるなら……と思った方は、noteからサポートなどしていただけたら幸いです。シェアも大歓迎です)

スポンサードリンク