この報告を受け、もうすでにかなりの改善が見られていますが、まだ危険な電気ケトルも見受けられます。
というわけで、お子さん(小さい乳幼児のみならず、大きなお子さんも含め)のいるご家庭では、電気ケトルの使用は十分にお気をつけください。
Injury Alert(傷害速報)で「電気ケトル」で検索をすると、2件及び類似症例が引っかかってきます。
No.028 電気ケトルによる熱傷(1)
11か月の女の子が、床に置いていた電気ケトルが(原因はわからないけれど)転倒、熱湯の湯だまりの中に腹這いになっていたというもの。広範囲のⅡ〜Ⅲ度の熱傷でICUへ。今後更に外科的処置が必要になる様子。
No.028 電気ケトルによる熱傷(2)
3歳3か月の男の子。ダイニングテーブルの上の電気ケトルのコードに引っかかって、熱湯をかぶってⅡ度の熱傷。入院はしなかったが、今後後遺症が残る可能性がある。
痛ましい事故で涙が出てきます。
2010年には国民生活センターからも注意喚起。
電気ケトルによるやけど事故に注意!
当時ニュースにもなったと思う(確か)ので、記憶にある方もいらっしゃるかも。
電気ケトルは便利なので、利用されているご家庭も多いかと思います。
しかし、転倒時の湯漏れ防止機能がついていないものについては、特に非常に危険だと認識しておいてください。
転倒湯漏れ防止機能がついている場合でも、なんらかのはずみで子どもが触るかもしれない、ロックを外すかもしれないと意識しておくことが大切です。
したがって、電気ケトルを使用する場合は、
- 子どもの手が届かない場所でお湯をわかす(コードを含む)
- できるだけお湯が入ったまま放置しない。使用したら残りは捨てる。
これは心がけるようにしてください。
それから個人的に危険なのは「湯気」です。
沸騰したお湯から出ている湯気は、予想以上の温度になっていることがあります。お風呂で見慣れているため、湯気が危ないという意識が少ないお子さんも多いと思います。
温かそうだから、と湯気が出ているケトルに手をかざそうとする子がいて、危ない! と引っ張った事もあります。怖かった。
ですので、もしこれから電気ケトルを購入するのであれば、ぜひ安全のために、
- 転倒湯漏れ防止機能付きのものを選ぶ
- 蒸気レス製品を選ぶ
この2点、気をつけてみてください。
ちなみに我が家も数ヶ月前に買いなおしました。
かなり昔使っていたのはティファール製品でしたが、湯漏れしまくりで危なく(ものすごく湯が沸くのは早くて便利だったんですが)、大人ですら火傷しそうな勢いだったので買い直しました。
その後ずっと使っていたのは象印のやつで、転倒湯漏れ防止機能はついていたのですが、残念ながら故障したので買い直し。
で、上記のことを踏まえて蒸気レス製品を選びました。
象印(ZOJIRUSHI) 2014-08-01
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転倒時も極少量漏れる程度でほとんど漏れません(実験した)。
台所内で使用しており、台所にはベビーゲートを設置して入れないようにしていますが、今後大きくなった時にはベビーゲートも外すだろうし、ケトルにも手が届くようになってしまうわけで、これなら少しは心配が減るなあ、と思っています。いい買い物でした。
電気ケトル、便利ですが、便利故に危険なものでもあります。
上手に安全にご活用ください。
(記事は下に続きます)
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