麻疹速報グラフ(国立感染研究所)41週(10/25更新分)を読む

国立感染研究所の麻疹速報グラフが更新されました。
41週とそれまでの集計で、2016年10月19日までの分です。
詳しいグラフはこちら。
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/meas16-41.pdf

先週(40週)が5例から7例に修正されています。
今週は5例ですね。
国外感染3例、国内感染2例なのもよい傾向だと思います。


さて詳細を見て行きます。

内訳は、東京2例、神奈川1例、千葉1例、広島1例。
あれっ、広島が出てる。
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/222498.pdf
福山市のようですね。それ以上はわからないなあ……
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/hokenyobo/
こちらは福山市の情報ですが、書かれてないなあ。
大阪兵庫が0例なのは素晴らしい。人口の問題もありますが、東京近辺がまだ心配ですね。



予防接種歴も出ています。
今年に入ってからの集計は、接種なし40人、不明46人、接種1回40人、接種2回26人。(予防接種をしているのに感染している人がいる理由はこちらをどうぞ。「麻疹のワクチン(予防接種)を受けていても感染・発症するのはなぜか」)。
接種無しと不明が多いです。うーん、母子手帳以外に確認する術がほとんどないっている現状はどうにかすべき。
接種歴のある人が多く見えるかもしれませんが、接種無しの人の罹患率が圧倒的に高いと思ってもらって結構です、母数が違います(統計トリック〜麻疹のワクチン(予防接種)を受けている人の方が感染者が多くなる?!〜)。


年齢内訳は、20〜29歳が36%、続いて30〜39歳が20%と、20代後半〜30代の感染者が半数以上です。これは予防接種制度の問題で、1回接種が多い世代です。
50代以上でも感染者は出ています。特に罹患したことのない方、持病がある方、ぜひMRワクチン、接種してください。
今後の流行時にも必ず役立ちます。接種出来ない小さな子や、病気のあって麻疹に感染すると致命的な方、妊婦さん、いろんな人を守れます。


まだ昨年と同じようにとはいきませんが、流行自体は下火になってきました。
ただ、MRワクチンがまだ不足していてうてない方がいます。流行がおさまったからもういいや、と思わずに、今後出荷分が出て来た時でも、ぜひ接種に行ってください。
あなたがうつことで、今後の流行を防ぐ事が出来ます。
昨年と同程度(週あたり0人〜4人程度)になるくらいまで、もうしばらくまとめていきます。


麻疹情報まとめのページに、各自治体の麻疹情報を発信しているサイトをまとめています。自分の住む都道府県の情報がわからない方は参考にされてください。


その他麻疹の記事については、「麻疹情報まとめ(当ブログ内)」をご覧ください。

(記事は下に続きます)
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