70℃なんて熱湯で赤ちゃんの粉ミルクを作ったら成分(栄養)が壊れるんじゃないの?

70℃以上の熱湯なんて入れたら粉ミルクの成分(栄養)が壊れるんじゃないの?

ネット上に流布している情報で「高温だと粉ミルクの中のビタミンとかが壊れると聞いた。低温の方がいい」というものを見かけます。

というわけで、赤ちゃん用粉ミルク製造会社各社の「よくある質問」をまとめておきます。

明治「ほほえみ」

コナミルク(ほほえみ)は何度のお湯で溶けばよいですか | 明治 | Q&A お客様の質問にお答えします

2)コナミルクの栄養について
70℃以上のお湯を使用しても栄養成分が大きく損失するようなことはありません。加熱に対する影響が大きい栄養成分(ビタミンCなど)については加熱の影響を考慮した製品設計としており、栄養成分が不足することはありません。

森永「はぐくみ」

Q&A一覧 | Q&A | 森永乳業 妊娠・育児情報サイト「はぐくみ」
「はぐくみ」は一度沸騰させて、少し冷ました70℃以上のお湯を使って作ります。「はぐくみ」に含まれるラクトフェリンやビタミンCは長時間加熱すると成分が壊れる場合もありますが、高温での調乳により栄養が不足する心配はありませんのでご安心ください。なお、調乳の際はやけどに気をつけてください。また、赤ちゃんのやけどを防ぐためにも、必ず飲み頃の温度になっているか確かめてから飲ませてあげてください。

ビーンスターク「すこやかM1」

すこやかM1|まめコミ
上限は特にございませんが,必要以上に温度が上昇するとミルクの栄養成分が減少する場合もあります。「すこやかM1」(ぴゅあ)の調乳は70℃以上のお湯で調乳し、赤ちゃんには確実に人肌に冷ましてから与えてください。なお、調乳時の火傷には十分注意してください。

和光堂「はいはい」、雪印メグミルク「ぴゅあ」、アイクレオ「バランスミルク」

よくある質問集には記載なし。



赤ちゃん用粉ミルクは70℃以上で調乳して問題なし!


要するに「壊れやすいものもあるが、壊れやすいものは70℃以上で調乳した後にちょうどよくなるように調整して作ってある」ということでよいと思います。粉ミルク会社さん、頑張ってます。

ですので、安心して70℃以上のお湯で調乳しましょう。(煮沸して少しさますと適温です。やけどしないように気をつけて!)

なぜ70℃以上のお湯を使うのかについては、こちらの記事を参照してください。

赤ちゃん用粉ミルクの中にいる「サカザキ菌」と調乳温度の話

(記事は下に続きます)
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