「麻疹かな?」と思ったら

「麻疹かな?」と思ったら


  • 決して突然医療機関を受診しない
  • 受診前に医療機関へ電話連絡をして指示を仰ぐ
  • その際に「○日に○○へ旅行していて、麻疹患者さんと接触したかもしれない」「○○の症状があって麻疹かもしれない」とはっきり伝える
  • 移動には公共の交通機関を使わない
  • 普通のマスクをする
  • 人との接触を最低限にする

受診の際に是非気をつけてください。

報道によって、「麻疹を疑う症状が出たら、ただちに受診を」と受診を促すものも見受けられますが、ただちに受診する前に「電話連絡して指示を仰ぐ」というのを、ぜひ覚えていただけたらと思います。

以下は、それについての詳しい解説ですので興味のある方はどうぞ。

麻疹の初期症状は風邪と見分けがつかない?

麻疹は、

  • 初期の症状が普通の風邪と見分けがつかない
  • でもその頃から感染力はある

という非常に厄介な感染症です。(口の中のコプリック斑などもあるんですが、受診時期によっては出ていなかったり、そもそも最初に麻疹を疑っていないとチェックしそこないます)
そのため、

  • 診断には「麻疹患者さんと接したかもしれない」という情報が重要
  • 患者さん自身も「周囲に広げない努力」をしてほしい


という事を是非理解してほしいと思います。


逆に、麻疹患者さんが発生していない地域で、麻疹患者さんと接触した可能性がほぼない方が、体調不良全てを麻疹と繋げて行動する必要はありません(流行が広がってくると判断は難しくなると思いますが……)。
ただ、麻疹の予防接種歴がない方、不明の方、1回しか接種していない方が発熱&発疹が出た場合は注意していただきたいと思います。

どうして最初に電話が必要なの?

麻疹は空気感染をするので、マスクなどでは防げません。そのため、他の患者さんに接触しないように特別な部屋に一旦隔離して問診や診察を行う必要があります。
しかし、突然受診されるとその対応ができません。受付でその説明をしている間にも、他の患者さんへ感染を広げるリスクが上がってしまうのです。
そのため、「受診前に電話」して、医療機関が対応出来るよう準備させてください。
全ての医療機関で対応できるとは限りません。場合によっては、時間を遅らせてきてもらったり、他の医療機関へ受診してもらう必要が出て来る事があります。
そのためにも、必ず「電話」をお願い致します。

麻疹かもしれないって言わないとだめ? 違ったら恥ずかしいんだけど

どうか必ず教えてください。
麻疹は初期の症状が風邪と見分けがつきません。「お医者さんなら診察したらわかるだろう」と思われる方もいるかもしれませんが、残念ながら医者は神様ではありません。
そこで重要になるのが「問診」です。
その時に「いつどこで麻疹患者さんと接触した可能性がある」「いつから発熱した」といった情報は非常に重要になります。
また、麻疹流行地以外では情報伝達が不十分で、まだ麻疹が流行ってきている事を知らない医療者もいるかもしれません。
あなたの協力が必要です。どうか麻疹かもしれない事は隠さず教えてください。

麻疹は麻疹患者さんと接触の可能性(要するに感染の可能性)があってから、約10日ほどで37.5度以上の発熱、咳・鼻水・ くしゃみ・咽頭痛等の上気道炎症状、倦怠感、目の充血などの症状が出始めます。その後、一旦解熱傾向があったと思ったら再度高熱が出ると共に発疹(ブツブツが出る)、というのが典型的な麻疹の症状になります。
潜伏期間が10日前後とかなり長いです。その事も頭に入れておいてください。

どうして電車やバスで移動したらダメなの?

麻疹は非常に感染力が強く、また、空気感染を起こしますのでマスクでは防ぐ事ができません。そのため、電車やバスで移動すると沢山の人へ感染を広げてしまいます。公共の交通機関を利用する事は避けてください。
麻しん含有ワクチンの接種歴が2回ある人、50代以上(恐らく麻疹感染歴があるため)の運転する自家用車などで移動してください。(受診方法がうまく見つからない場合は、医療機関へ電話する際に相談してください)

マスクはした方がいいの?

家にマスクがあればしてきてください。
麻疹は空気感染をしますので、普通のマスクでは素通りしてしまいます。
しかし、感染した人がマスクをしていれば、咳やくしゃみをしてもマスク内に飛沫を止める事ができるので、必要以上に周囲に拡散せずにすみます(もちろん、それで全ては防げませんが、やらないよりはやった方がよいという意味です)。
普通のサージカルマスク(四角い普通のマスク)で構いません。
マスクがないからと言って、コンビニやドラッグストアにわざわざ買いに行く事はしなくて結構です(感染を周囲に広げてしまいます)


「麻疹かな?」と思ったあなたが少し気をつけてくれるだけで、次の麻疹感染を防ぐ事ができるかもしれません。どうかご理解とご協力をお願い致します。そして、大事に至らず順調に回復する事をお祈りしております。

(記事は下に続きます)
スポンサードリンク

(もし記事を読んで、「役に立った。よし、これ書いたやつにコーヒー1杯くらいおごってやろうか」などと思ってくださった方や、金はかけたくないけど支援する方法があるなら……と思った方は、noteからサポートなどしていただけたら幸いです。シェアも大歓迎です)

スポンサードリンク

0 件のコメント :

コメントを投稿