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2016年7月31日日曜日

乳幼児への虫除け(忌避剤・ディートDEET)の安全性

さて、毎日暑いですが、外遊びが大好きで毎日でもお出かけしたい子どもさんも多いでしょう。
そして、同時に蚊をはじめとした虫も多い季節でもあります。
虫除けを使いたいけれど、どんな虫除けがいいのか……子どもに安全なのはどんなのだろう……とお悩みの方も多いかと思います。

効果と安全性を考えると、アメリカ環境保護庁(EPA)が認可したものであればよい(とアメリカ疾病対策センターが推奨しています)。
この一つがディートであり、第二次世界大戦に開発されて以降、日本を含む多くの国で使用されている虫除け(忌避剤)です。
これは、人間の皮膚の匂いをマスクする、もしくはディート自体の匂いを嫌がって蚊が寄って来ない、という非常にわかりやすい原理の薬となります(つまり、露出した肌や衣服に使う意味はありますが、衣服の下の皮膚にまで使用する意味はありません)。


小児への安全性については、アメリカ疾病対策センターの見解は「使用上の注意に従って使用した場合、子供に重度な副作用の報告はありません」とのこと。
アメリカ小児学会(AAP)は2か月未満の乳児へ使用してはいけない、としています。(ちなみにアメリカ疾病対策センターは、ユーカリ油は3歳未満には使用しない、としています)。
また、EPA(アメリカ合衆国環境保護庁)もディートについて「健康上の懸念はない」と結論づけています。

日本では、厚労省が2005年にディートの安全性を調査しています。当時、ディートの濃度や使用法などに制限がなかったため、国民生活センターから要望があったようです。
厚労省のラットへの研究(http://www.mhlw.go.jp/stf2/shingi2/2r9852000000jff9-att/2r9852000000jfmo.pdf)では、皮膚の上からではなく、皮下にディートを投与しても神経系への影響は起こらなかったとありますし、妊婦さんへの比較的規模の大きい研究でも、神経系への異常は認めなかったとあります。通常量の使用では、神経への毒性は考慮する必要はほとんどないと考えていいと思います。(過去にデューク大の研究グループが神経毒性があるという実験結果を報告したそうなのですが、そもそも実験方法に不備があり、ラット5匹と数も少ない&再現性も乏しく、現在は科学的エビデンスに欠けると判断されています)

さて、これらを鑑みて、日本では2005年に厚生労働省から「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」という発表があり、この文章中で、添付文書などの「用法・用量に関連する注意」を以下に改めろ、と書かれています。


漫然な使用を避け、蚊、ブユ(ブヨ)等が多い戸外での使用等、必要な場合にのみ使用すること。 
小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。なお、顔には使用しないこと。 
 ・ 6か月未満の乳児には使用しないこと。 
 ・ 6か月以上2歳未満は、1日1回  
2歳以上12歳未満は、1日1~3回 
目に入ったり、飲んだり、なめたり、吸い込んだりすることがないようにし、塗布した手で目をこすらないこと。万一目に入った場合には、すぐに大量の水又はぬるま湯でよく洗い流すこと。また、具合が悪くなる等の症状が現れた場合には、直ちに、本剤にエタノールとディートが含まれていることを医師に告げて診療を受けること。


以上より、生後6か月未満の子どもには使わず、それより大きな子どもであっても極必要な時だけ使用する、ということでよいと思います。
もちろん、肌に合う、合わないの問題もあります。まけたりした場合は使用をやめてください(ディートではなく、虫除けに含まれる他の添加物に反応している可能性もあります)。
必要な時に、必要な量だけ使用することが、上手な虫除け(忌避剤)との付き合い方と思います。


これに加えて、虫除けをできるだけ上手に子どもに使う方法として、

  • スプレータイプのものは直接噴霧せず、一度保護者の手に噴霧して、それを塗る。
  • あまり肌を露出する服を着せない。服の上から虫除けを使うことで、直接肌に使うことを避けることもできる。
  • 子どもはつい口に手を運びがちなので、手には虫除けを塗らない。顔の周りにも塗らない。
  • 濃度によるけれど、1回の使用で90分ほど虫除け効果が持続します。ここぞという時に使用して、それ以上時間のかかる時にはディート以外の虫除け法も考えましょう(蚊取り線香他)
  • 使用後はできるだけ洗う、拭き取ることをする。これだけでも無駄に口に入る量を減らせる。

これだけでも、無駄な暴露を減らすことができます。
上手にご利用ください。

我が家もディートのスプレータイプのものを使用していましたが、私も娘もむせるので(私の手にいかに噴霧しても、その噴霧したものが周囲に舞う。屋外でやってみてもむせるので諦めました)、ウェットティッシュタイプのものを購入しました。
by カエレバ
近所のドラッグストアなどでは売っておらず、Amazonに注文。
これが正解でした。虫除けを半泣きで嫌がるようになっていた娘でしたが「あかちゃんでもだいじょうぶなの」とすすんで手足を出してくれるように。今、ものすごい田舎に住んでいるので、本当に虫除けがかかせないんです……(蚊だけじゃなくて、他の虫も含めて虫除けがいる)
スプレータイプだとどのくらい噴霧すればいいのかわからなかったりしていた悩みもこれで解決します(だって塗るだけだもの)。
今は親子で愛用しています。帰宅後はざっと洗い流しています。
もう一個のオススメポイントは、外出先に持って行きやすいこと。
スプレータイプは持ち歩きにくい&車に放置できない&屋外で使うと、周囲に飛び散って迷惑をかけることがあるという欠点があるんですが、ウェットティッシュタイプだとそれらの欠点は全てクリアできます。
唯一の欠点は、ゴミが出ることくらいですかね。後は、少し高いことかな(それ自体は安いけれど、スプレータイプよりも1回あたりの値段は高いと思います、多分)

ちなみに日焼け止めも同時に使うときは、日焼け止めの上から虫除けを使用しています。効果を考えると、ディートの匂いが周囲に巻き散らかされないと意味がないですしね。厚労省の安全な忌避剤(虫除け)の使用方法のQ&Aにも記載があります(参考:http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/DEET.pdf)。
私自身はものすごく蚊に刺されやすい体質なのですが、今年の夏は外出しまくっているのにまだ刺されていません。娘も刺されていません。ちゃんと虫除けを使うって大切ですね。

また、過去に50年ほどの使用実績があり、上述の通りアメリカ含む他の国でも重度の副作用なく使用してきている薬剤です。
そしてなにより、はっきりと蚊やダニといった害虫に対しての忌避効果がある事が証明されています。
きちんと用法用量を守る事で、安全に子供(もちろん大人も)を蚊やダニなどの虫から守る事ができます。
みなさんも上手に虫除けを使って、虫に負けずに楽しい夏をお過ごしください。


参考サイトなど
虫よけ剤-子供への使用について- (発表情報)_国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20050603_1.html
ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/08/tp0824-1.html

https://www.epa.gov/insect-repellents/deet



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