35週とそれまでの集計で、2016年9月7日までの分です。
詳しいグラフはこちら。
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/meas16-35.pdf
1週間で26例増加しています。前の週(34週目)で24例増加なので、依然感染は拡大していることがわかります。
内訳は、大阪10例、東京5例、千葉4例、兵庫4例、埼玉2例、神奈川1例。大阪付近の情報が多くながれていましたが、東京都も5例出ていますし、コンサートの前から流行が懸念されていた千葉も4例と、油断ができない状況です。
予防接種歴も出ています。
今年に入ってからの集計になりますが、接種なし29人、不明30人、接種1回13人、接種2回10人と、圧倒的に予防接種をしていない人&不明の人の感染が目立ちます。
逆を言えば、予想以上に予防接種の感染者が少ないと言えます。(予防接種をしているのに感染している人がいる理由はこちらをどうぞ。「麻疹のワクチン(予防接種)を受けていても感染・発症するのはなぜか」)
修飾麻疹の症例数が少ないことを考えると、少し低めの抗体価でも麻疹を予防出来ている、もしくはあまりに症状が軽いため、病院を受診していなかったり麻疹を疑われずに検査されていない、という可能性も示唆されます。
修飾麻疹は症状は軽いですが、他の人に感染を広める可能性があるため、見逃されているとすると今後更なる患者数の増加に繋がるのではないかな、と懸念しています(私見ですが)。
年齢内訳をみると、20〜29歳が36%、続いて30〜39歳が22%と、20代後半〜30代の感染者が半数以上を占めています。これは予防接種の制度の問題で、この年代が一番感染を受けやすい状況にあります。
MRワクチンの不足が起きていますが、特に予防接種歴がない方、不明の方は積極的に医療機関にお問い合わせください。
まだ麻疹の流行がおさまる気配はありません。関空から感染の広がった大阪・兵庫の流行も勿論ですが、ジャスティンのコンサート経由と思われる東京の麻疹症例、千葉での感染もまだどうなるか未知数、といったところです。
特に東京は人口密度が高く、人の移動が大きいため、今後爆発的に増える可能性を秘めています。十分にご注意ください。
その他麻疹の記事については、「麻疹情報まとめ(当ブログ内)」をご覧ください。
(記事は下に続きます)
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