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2016年11月30日水曜日

ノロウイルス等の嘔吐下痢症〜嘔吐時のホームケア1〜

寒くなってきました。そろそろ嘔吐下痢症が増えてきていると思います。
さて、嘔吐下痢症。
感染性胃腸炎、急性胃腸炎と呼ばれるもので、ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどが原因で起こります。
中でも感染力が強く、冬場に増えるのがノロウイルスによる嘔吐下痢症。
秋冬に元気にしていた子どもが、突然げぼっと吐いたら「あっ、嘔吐下痢だ!」と思って、原因がノロウイルスであるかどうか判明するのを待つ事なく、自分を含めて他の人に感染させないように対処することが大切です。(また項を改めて記載します)


今回は、嘔吐時の脱水補正、家でできる経口補水療法の話。
嘔吐下痢症だからといって、必ずしも受診が必要になるわけではありません。
特に嘔吐が始まった初期は、車で移動している間にも吐きますので、まずは家でケアできるようにしておきましょう。
また、主に乳幼児や子どもさんを対象に書いていますが、基本は大人も同じです。

嘔吐下痢症の嘔吐時のホームケア〜脱水補正のための経口補水療法〜

用意するもの

  • アクアライトORSなどの経口補水液
  • ティースプーン


2016年11月26日土曜日

2016麻疹流行についての総括

ようやく、患者の発生ゼロの週が出ました。
その後も2週続けて患者発生が1件(ただし国内発生ですが)ずつであり、2016年の関空の集団感染をはじめとした流行は一旦の終息をしたものと思います(定義とは違いますが、流行発生前の患者発生状況とほぼ同じになったので、こういう表現をさせてもらいます)。

今後も気になる情報があればアップしていきますが、週報の更新は一旦終了致します。
気になる方は、こちらで毎週更新されていますのでご覧ください。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/hassei/575-03.html



関空の麻疹集団発生の犯人探しをしても仕方がないのですが、こういう報告が出ていました。

関西国際空港の利用日および/またはウイルス遺伝子型が共通する麻しん報告例
http://www.nih.go.jp/niid/ja/hassei/6865-measles-kankuu-20161102.html


滞在先の中国からやってきた患者Bが日本にやってきて、7月下旬に麻疹とおぼしき症状を発症。7月31日に関空を利用してまた中国へ渡航。
この患者Bが恐らく感染源だったのだろう、ということのようです。

2016年11月15日火曜日

麻疹速報グラフ(国立感染研究所)43・44週を読む

先週更新できませんでしたので、まとめて2週分。

国立感染研究所の麻疹速報グラフが更新されました。
43・44週とそれまでの集計で、2016年11月09日までの分です。
詳しいグラフはこちら。
43週
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/meas16-43.pdf
44週
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/meas16-44.pdf

43週は2例。大阪1例、神奈川1例。両方国内感染。(44週のものを見ると1例に修正)
44週は2例。三重1例、神奈川1例。これも両方国内感染。




国内感染が0にならないなあ……。
神奈川が続けて出ているようですね(修正内容がわからないのでなんとも言えませんが)。
早く0例になって欲しいのですが。

2016年11月11日金曜日

1歳未満の乳児はインフルエンザワクチンの効果がある? ない?

うちの娘は、1歳、2歳はがっつりインフルエンザワクチンを接種しています(2歳の現在は、2回目を待っているところです)。


で、今回は0歳の乳児期にはなぜうけさせなかったのか、という話。

インフルエンザワクチンは6か月以上からうける事が可能です。
しかし、1歳未満の乳児のインフルエンザワクチンの効果についてははっきりしていない部分があります。
その原因は、1歳未満の乳児の場合、それまでにインフルエンザウイルスに暴露されたことも、ワクチンをうったこともないため、インフルエンザウイルスの抗原に暴露されるのが初めてである、ということ。さらに移行抗体があること等々もあいまって、(すいません、ここらへん曖昧な表現で許してください)効果が減弱するのかもしれません。

ただ、まだ「じゃあ1歳未満はインフルエンザワクチンの効果はないの?」というのは早計です。

2016年11月6日日曜日

母乳育児の本のご紹介〜ドクターKIRIKOのおっぱい育て〜

母乳育児本はいろいろあるのですが、なかなか手に取ることもなく授乳期を過ぎてしまいました。
いくつか立ち読み程度で読んだのですが、どうにも医学的に正しいものがなく、どこかで「あれ?」という内容が登場してしまうと読む気をなくしてしまいまして……
というわけで、今回は医学的にしっくりときた、なおかつ一般向けの母乳育児本をご紹介します。

ドクターKIRIKOのおっぱい育て―母乳で育てたいお母さんのために!

涌谷 桐子,日本ラクテーションコンサルタント協会 ニライ社 2008-12
by ヨメレバ
あれ、楽天ブックスは取り扱いないのか……。
日本楽テーション・コンサルタント協会(JALC)監修、JALCの代表である涌谷桐子先生が書いている母乳育児本です。
JALCというのはあまり有名じゃないかもしれませんが、ようするに母乳育児の専門家のためのNPO法人で、科学的根拠に基づいた情報発信や支援を行っている非営利団体です。
JALCの本でいいのはないかと探してたら、こちらが見つかりました。もっと出してほしいなあ。


母乳育児本については、性格で「合う」「合わない」があると思うので、私が良い点悪い点と思うところをそれぞれご紹介します。
これなら読みたい! と思った方、安いので(1000円ちょっと)、よければ一冊お手に取ってみてください。

2016年11月5日土曜日

「今日もなにもできなかった……」という育児中の方へ

ある日の事でした。
行きたかった銀行の用事も済ませる事ができませんでした。
天気がよかったのに、布団も干せませんでした。
今日こそかけたかったのに、掃除機もかけられませんでした。
まだ遊びたいと泣く娘を抱きかかえて公園を出て、ようやく最低限の買い物。
部屋は思う存分散らかっています。
部屋中おもちゃだらけです。
嫌がる娘を抱えてトイレトレーニング。今日も失敗。全部失敗。
夕ご飯も、手のかけていない、簡単なもの。
「あれもいや!」「これもいや!」という2歳の娘をなんとかお風呂にいれて、
絵本を読んで寝かしつけようとしたけれど、中々眠らず、
横でずっと寝たふりをすること1時間。
もう夜の22時過ぎ。

ママライターさん必見! ママ向け医療系記事の書き方のコツその4

医療系記事の書き方のお話、思った以上に反響をいただき、ありがとうございました。

さて、今回は、「上手な参考サイトの探し方」と、「礼儀正しい『引用元・参考サイト』の書き方」の話です。
もちろん今回も全部無料で公開いたしますよ!


「ママ向け」「ママライターさん」と書いていますが、ママだけじゃないライターさんも、普通の医学記事を書く場合にもばんばんご利用ください!


1.上手な参考サイトの探し方


ママライターさん必見! ママ向け医療系記事の書き方のコツその1」でも説明しましたが、医療系の記事を書く時に良質な資料を手に入れることが、なによりも重要です。
よく見かけるのが、ママサイトや一般向け健康サイトの中の文章を丸ごと引っ張ってきて貼付けているのを見つけますが、絶対にやめましょう。

なぜか?

それは、そのようなサイトでは「全く根拠のないデマが書かれている可能性がある」からです。
世の中にはいろいろな人がいます。
今ここをご覧になっているあなたのような、自身の能力を研鑽しようと日々努力されている方もいらっしゃいますが、残念ながら「とりあえず記事の形になればいいや」とあちこちからコピペコピペ、更に自分の偏見のみで字数を埋めて寄稿するという方もいらっしゃいます。
そういったコピペと偏見のみでできた記事をそのまま引用すると、あなたの書く記事の質までもガタ落ちになってしまいます。
もったいない!

では、web上の医療情報で上質な資料はどこにあるか。

それは「大学」「大学病院」「厚生労働省」などの「公的な機関」が出している文章が、最も上質であると私は考えます。
これらの公的な機関は、それぞれに研究を重ね、様々な資料から最適な情報を集めて、一般向け(もしくは医療者向け)の情報を発信しています。
つまり、専門家が「この情報は間違いない」と太鼓判を押した情報になります。
ですので、まずはここから検索してください。

大学系であれば、検索ワードに「.ac.jp」を加えることで、大学のサイトの検索が可能です(googleであれば「site:.ac.jp」を使うとより精度が高くなります)。
厚生労働省など政府の出している情報であれば、「.go.jp」(googleであれば「site:.go.jp」)でスクリーニング可能です。
今は大学や厚労省も、患者さん向けにかなり詳しい資料を公開しています。

この2つでまず検索するクセをつけると、他の怪しい情報に惑わされる事なく、検索の上から下まで正しい情報が目に入るようになります。
普段の検索画面とは全く違った景色になる事請け合いです。
ぜひ、お試しください!

それから、一つ秘密のテクニックをお教えしましょう。
参考にしたサイトが多数に渡り「あれ? どこから引っ張って来たんだっけ?」とならないように、なにか記事を書いている時には「記事名」のブックマークのフォルダを作製し、検索して使えそうな物は、全てそこにブックマークしておくことをおすすめします。
そうすれば、後から読み返したり、検索しなおす際の作業も簡略化しますよ。
お試しください。


2.礼儀正しい「引用元・参考サイト」の書き方

そして、いい情報を見つけ、それを見て記事を書いた場合、文章を引用しても引用しなくても、必ず「引用元・参考サイト」を明記しましょう。

「オリジナルの文章を書いたって思って欲しいから、引用元なんて明かさないよ」
「記事を真似されたら困るもん。情報元なんて明かせません〜!」

なんて思う方もいるかもしれませんが、医療系記事の場合、その考えは逆効果です。

なぜなら、医療系記事を読む人は、「正しい情報」を求めてやってきます
その時に「正しい情報を元にして書かれた記事」である証拠に、「正しい情報を引用・参考にしていますよ」ということが書かれていると、

「おっ、この記事はきちんと調べて書かれているから、信頼していいな」
「この人の書く記事は良質だから、また読みたいな」

と読者にアピールすることができます。


引用・参考にすることは悪いことではありません
ただ、その引用からどのように記事をまとめ、どのように読者に訴えるか、それはライターさん、あなたの力量になります。
決して同じ文章・同じ記事になることはありませんのでご安心ください。

ですので、必ず「引用元・参考サイト」は明記する必要があります


論文などで正式な引用をする場合のやり方が最も「礼儀正しい」ですが、今回は最低限のご作法としての引用方法を説明します。

文中で「ここからここまで引用してますよ」という場合は、文章の前後に「ヘッダのタイトル」と「URL」及びサイトへのリンクを挿入するやり方が一般的です。
URLが文中に入るとわかりにく場合は、URLは抜きでリンクのみを張る方法もあります。


どこからどこまで参考にしたのか書きにくい場合もあるでしょう。
その場合は文末にまとめて、引用元・参考サイトのリストをつけておきます。文中に書いた場合でも、最後にもう一度まとめておくと、読者に親切です。

今回は最低限のご作法ですので、

著者名(もしくは大学等の施設名)「タイトル」URL

の3点は記載するようにしましょう。

正式な書き方は、

大浦真(2009)「参考文献の書き方」
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/2009gakusei-sien/researchinfo/paper_writing/ohura/references.pdf
(2016/11/04アクセス)

ここが一番見やすいかと思います。
上記のように、

著者名(もしくは大学などの施設名)「ヘッダーに表示されるタイトル」URL(参照日時)(更新年もわかれば記載)

アクセスした日付を入れておくのは、「更新されたり削除されてるかもしれないけれど、その日にアクセスした時の情報を参考にしたよ」というアピールにもなります(ウェブサイトはよく更新・削除が行われますので、できればアクセスした日を書いておく方が無難です)。
ここまで書けばベストですが、実際にはアクセス日時、サイトの更新日時は省略されているサイトが多数ですので、上記3点セットを忘れないでおけば、信頼のおける記事認定はしてもらえると思います。


いかがでしたか?

引用と転載の違い、引用のやり方については、また次の機会にでも。

ぜひあなたの良質な記事を書く参考にされてくださいね!

2016年11月3日木曜日

麻疹速報グラフ(国立感染研究所)42週を読む

国立感染研究所の麻疹速報グラフが更新されました。
42週とそれまでの集計で、2016年10月26日までの分です。
詳しいグラフはこちら。
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/meas16-42.pdf

先々週(40週)が7例から5例にまた修正されています。
今週は5例ですね。
国外感染2例、国内感染3例。なかなか減らない。


さて詳細を見て行きます。

内訳は、愛知2例、千葉1例、長野1例、大阪1例。
東京が0例なのはいいですね。
長野が今年初めて出てますね。大阪も千葉もまた1例。
愛知の2例は気になります。ここも人口が多いので、これからが心配。

幼児との体を使った家遊び紹介〜ふれあい親子体操〜

軽いネタを一つ。医学じゃないですが。


うちの子があまり外遊びをしても体を動かさないので、家でなんかいい遊びはないかなと思っていたら……
「ふれあい親子体操」で検索していたら、いい動画を発掘。

いい動画を発掘。


キリン アルカリイオンの水 汗かき親子体操ムービー お手本バージョン 第1弾
https://youtu.be/rAfWl1gegLQ

赤ちゃんと添い寝する部屋の冬の室温〜窒息対策・授乳中の寒さ対策も含めて〜

以前「冬の夜中の授乳、寒さ対策〜我が家のやり方〜」で、いろいろ紹介したのですが、今読みなおして少し訂正したい部分に気づいたのでこちらに書きます。

赤ちゃんと冬に添い寝する時に気をつけてほしいのは、SIDSと窒息です。

【赤ちゃんリスク】マットレスに顔埋まり、布団が首に巻き付き…5年で就寝中の窒息死160件 - 産経ニュース 
http://www.sankei.com/life/news/161101/lif1611010002-n1.html

最も多かったのは、顔がマットレスなどに埋まるケースで33件。他には、掛け布団などが顔に掛かったり、首に巻き付いたりする(17件)、ベッドと壁の間などに挟まれる(13件)、ベッドから転落する(7件)、家族の体の一部に圧迫される(5件)、ベッド上の衣類やクッションなどで顔を覆われる(4件)。残る81件は原因を特定できなかった。
とあり、(恐らく添い寝により)親の寝具(や、親自身)で窒息する例が多数でていることがわかります。

SIDSを考えても、同室添い寝なし、というのがベストと思いますが、実際には添い寝をするご家庭も多いでしょう。
特に冬場は寝具もふかふかのかさばるものが多くなりますので注意が必要です。

ですので、対策として、


  1. 室温をきちんと調節する
  2. 布団・ベッドのマットレスは固めのものを選ぶ
  3. ふわふわした寝具は控え、赤ちゃんにかからない位置で使用する
  4. 赤ちゃんには赤ちゃん用の寝具を使う

ということをあげたいと思います。
それでは、解説。