いくつか立ち読み程度で読んだのですが、どうにも医学的に正しいものがなく、どこかで「あれ?」という内容が登場してしまうと読む気をなくしてしまいまして……
というわけで、今回は医学的にしっくりときた、なおかつ一般向けの母乳育児本をご紹介します。
ドクターKIRIKOのおっぱい育て―母乳で育てたいお母さんのために! 涌谷 桐子,日本ラクテーションコンサルタント協会 ニライ社 2008-12
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日本楽テーション・コンサルタント協会(JALC)監修、JALCの代表である涌谷桐子先生が書いている母乳育児本です。
JALCというのはあまり有名じゃないかもしれませんが、ようするに母乳育児の専門家のためのNPO法人で、科学的根拠に基づいた情報発信や支援を行っている非営利団体です。
JALCの本でいいのはないかと探してたら、こちらが見つかりました。もっと出してほしいなあ。
母乳育児本については、性格で「合う」「合わない」があると思うので、私が良い点悪い点と思うところをそれぞれご紹介します。
これなら読みたい! と思った方、安いので(1000円ちょっと)、よければ一冊お手に取ってみてください。
良い点
- 医学的根拠に基づいている
参考文献なども載っているので、興味を持った人はそちらも見てみるとよいかもしれません。
- Q&A形式でコンパクトにまとまっている
忙しくても目次から興味のあるところだけぱらぱらと読めます。
- 字が大きくて読みやすい
産後は目が疲れやすかったりもしますので(医学的根拠は存じ上げませんが)、大きめの字なのは読みやすくていいと思います。
- 言葉が簡素でわかりやすい(医学的な専門用語などがない)
「母乳を作ろう! 信号」など、なかなか独特ですが、わかりにくいホルモン名よりとっつきやすくてわかりやすいと思います。
- 「おかあさん、だいじょうぶだよ!」というメッセージに溢れている
悪い点
- コンパクト過ぎて、少々薄い
コンパクトにまとめられているんだけど、細かい疑問が浮かんだ時には役に立たないかもしれません。
- 母乳育児本だから当然なんだけど、粉ミルク育児の話はほぼ皆無
- 言葉が簡単過ぎて、逆に難解
- イラストが少ない
一般向けであれば、もっとイラストが多いとわかりやすいのに、もったいないな、と。
- 卒乳・断乳の話がない
Amazonで目次や中身検索(数ページ読める)がありますので、それを確かめてから判断するといいかと思います。文章が読めますので、合うか合わないかすぐわかります。
医学的な部分については問題ありません。
食事制限しましょう、薬は飲めません、1歳まで離乳食不要、などなどのトンデモ内容は一切ないのでご安心ください。
風邪をひいた時などの話も出て来るので、困った時に1冊あってもいいかな? と思います。
「母乳の研究をしたい、専門家になりたい!」
例えばそんな人には不向きですが、
・これから母乳育児を始めようという方
・一緒に勉強してみようというご家族の方
・母乳育児を始めてみたけれど、どうにもよくわからない……本当にこんなのでいいのかな? と心配な方
・なにか1冊母乳育児の本が欲しいけど、なにを読んでいいかわからない方
というみなさんには、おすすめの1冊です。
離乳食と授乳、妊娠中の授乳の話も少し書いてありますので、もうおっぱいあげるのになれたお母さんも買っても損はないと思います。スタバでフラペチーノ2杯分くらいと思えば安い(そうか?)
ドクターKIRIKOのおっぱい育て―母乳で育てたいお母さんのために! 涌谷 桐子,日本ラクテーションコンサルタント協会 ニライ社 2008-12
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楽天ではブックオフの中古しか見当たらず……楽天ブックスも取り扱ってー。
(記事は下に続きます)
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