MRワクチンが不足して接種できない場合の対処法

医療機関に問い合わせると、「MRワクチンが不足しているので、今はうつことができません」という回答だった方も多くなって来ていると思います。
MRワクチンの不足の原因については前回記事をご覧ください。

「どうしよう、このままじゃ麻疹が流行したら感染しちゃうかも!」
と心配の方も多いでしょう。
しかし、ないものはないので、対処法を考える必要があります。

まず麻疹抗体価を調べる

「予防接種歴がわからない」「子どもの時に感染したかわからない」「前回うってからかなり時間が経っている」などでMRワクチンを接種したい方は、まず麻疹抗体価の検査をしてください。

採血だけで検査は済み、数日〜1週間程度で結果が出ます。
料金は施設によりけりですが、自費で4000円程度ではないかと思います。
これで感染の危険性が高いか低いかをまず検査してください。
十分な抗体価がある状態では、MRワクチンを接種する必要性が非常に低いと言えます。そのワクチンを、他の必要な人に回してあげることもできます。
ぜひ一度、検査をしてください。まずはそこからです。

他の医療機関に問い合わせる

これは、定期接種がまだのお子さんをお持ちの方におすすめします。
小児科によっては、定期接種分のワクチンを確保している可能性があります。
特に1歳児の1回目をまだのお子さんには優先して接種している施設もありますので、かかりつけで断られた場合、一度他の小児科をもつ医療機関へ問い合わせてみてください。

輸入ワクチンを検討する

海外ではMMRワクチンという、MRワクチンに流行性耳下腺炎(おたふく風邪)のワクチンをミックスしたワクチンが一般的です。
恐らく今後MRワクチンの不足が深刻になった場合、これを輸入して対応するということになってくると思います(わたしの推測ですが、これ以外に対処法はないと思います)。
ですので、抗体価が低いがMRワクチンが確保出来ない人は、このMMRワクチン接種を考慮してください。
ただ、これはまだ国内でも輸入している量が少なく、扱っている施設も限定的です。
渡航外来をしている施設や、一部の小児科で取り扱いがあります。
もしMMRワクチンを検討するのであれば、一度「渡航外来」「MMRワクチン」で検索をしてみてください。
ただし、渡航者のためにワクチンを優先する医療機関もあると思いますので、まずは電話でお問い合わせください。


大人の場合、まずは「抗体価の検査」ここからはじまります。
ぜひご検討ください。


その他麻疹の記事については、「麻疹情報まとめ(当ブログ内)」をご覧ください。


(記事は下に続きます)
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