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2014年8月8日金曜日

「赤ちゃんが○○なのは母乳の質が悪いから!」に、もの申す

乳児湿疹やアトピー性皮膚炎などの検索をしていると、

「母親の食事の内容が悪いから、赤ちゃんの肌が荒れるんです!」
「私は和食しか摂らず、お菓子なんかも一切食べなかったので、赤ちゃんの肌はツルツルでした。薬なんかつける前に、食生活を見直してください!」
「赤ちゃんがうなるのは、母乳が美味しくないからです。高カロリーなんじゃないですか? 刺激物を食べてませんか?」

というような内容を強く書いているブログなどを散見しました。


ちょっと待ってよ、それ本当?


では、簡単に論破する方法としまして、完全ミルク栄養(粉ミルクのみ)の赤ちゃんで考えてみましょう。

先ほどの
「母乳が悪いことが、赤ちゃんの湿疹の原因である」
のであれば、ミルクしか飲まない赤ちゃんは
「全員湿疹が出る」
もしくは
「全員湿疹が出ない」
のどちらかになるはずです。ミルクは一定ですから。
果たして実際にそうなっているでしょうか?
粉ミルクの赤ちゃんは全員湿疹だらけ? それともツルツルお肌?
……答えは明白ですね。

もう一つ、和食がいいと言うけれど、では海外の赤ちゃんたちはみんな病気だらけ、湿疹だらけで苦しみながら生きているのか、ということ。
お母さんも、乳腺炎を全員起こして苦しんでいるか、ということ。
……これも常識的に考えて、ありえないと思いませんか。


「母乳をあげているお母さんは、赤ちゃんが大切なら和食だけでお菓子も一切摂らずに生活しなさい。赤ちゃんのためを考えればそのくらいできるはず。間食なんてしなくても死なないのだから。それができないあなたは、虐待しているのと同じです。私はそうやって赤ちゃんを育てました」

こんな強い論調で書いている文章を見ると、例えば乳児湿疹で悩んでいるお母さんは
「もしかして私のせいで……」
「ここまでやらないといけないなんて……私は母親失格かも……」
と思ってしまっても無理はないと思います。

ブログの一番最初の記事に書きました。

「間違った育児は存在しません」

こと、育児に関しての情報は、インターネット上に異常なほど氾濫しています。
一方で、医学的に見て、トンデモ理論で書かれたものも本当に多いのです。
ですから、極論を書いた記事を見て自分を追いつめるようなことは、どうぞやめてください(そして、そういう人に限って、説得力がありそうな文章だったりします……)。
間違った育児はなくとも、医学的に間違ったトンデモ理論にはどうぞ惑わされないでください。


母乳について、母親の食生活(というか生活習慣)はとても大切であると思います。
ですが、「あれを食べてはだめ」「これを食べてはだめ」ではなく、「あれもこれもバランスよく適量食べる」を心がける方が、現実的で、栄養バランスを考えてもよいのではないでしょうか。
さすがに「喫煙と飲酒はやめましょう」とは申しておきます。


食事に制限をすべき時は、
「乳腺炎などを起こし、詰まり易くなった場合(脂質や糖質を控えることで改善することがある。ただし、特定の食べ物で乳腺炎が起こるというエビデンスはありません)」
「赤ちゃんにアレルギーがあることがわかった場合(これも、程度によりけりであり、必ずしも除去しなくてはいけないわけではありません)」
「母親が糖尿病などの場合」
といったところでしょうか。
あ、和食を否定する意図はありませんよ。いいと思いますよ。塩分と糖分を考えなければ、基本的に和食は健康食なので。

ただでさえあれこれ気を遣うことが多い授乳期間、ストレスをためすぎないように過ごされてください。


ちなみに、母乳栄養の場合、様々なアレルゲンの除去食(母親が卵などを食べないようにすること)によるアトピー等アレルギー疾患の予防効果については否定的なものが多いです。
(なぜか千葉県がいろいろな論文をまとめてくれていたので、詳しく知りたい方はよければ参考に。
http://www.pref.chiba.lg.jp/shippei/faq/138.html






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