母乳の量を増やす方法を医学的根拠に基づいて実践してみた〜その1・頻回授乳

さて、お産後にさっぱり母乳が出ず、計測してみたところ6ccしか出ていないことが判明した私ですが、現在完母(完全母乳栄養)となっております。
出なければミルクでもいいかな、と思ってはいたのですが、やはりほ乳類であるところの人間ですので、出来れば母乳をあげたい気持ちがありました。
しかし、そうなると、母乳が出ないことがストレスで……
2か月ほどで完母になり、そのストレスからようやく解放されました(とは言え、まだぎりぎりの出なので、余裕はないですが)。
最初から、おっぱいの出がよい人や、母乳にこだわらない方にはあまり関係のない話題ですが、私が医学的に「これは効果がある!」と考えながら実践した、いくつかの方法をご紹介します。あまりに長くて読みにくそうなので、分割してお届けします。

今回は、「頻回授乳」の話。

母乳の量を増やす〜頻回授乳〜


あちこちで言われていますが、これが一番効果があると思います。
と言いますか、母乳は、乳管内が空虚になることが刺激になって、新たな母乳が産生されます。
母乳は、出るから吸わせるのではなく、吸われるから出るようになるわけです。
乳管が空になれば、「ああ、まだ足りないのか、もっと作るか」と身体が応えてくれるわけです。
飲み残しがないように後乳を絞れ、というのもここから来ている話だと思います。赤ちゃんが飲む以上に搾乳すれば、その量に見合った量を次の授乳の時に産生しようとする、ということですね(私は、これはやりませんでした。あまりに出が少な過ぎて、絞るのすらもったいなくて)


では、実際の様子を、日誌を見ながら書いてみます。長いです、すいません。

入院中(生後0日〜1週ほど)
母子別室だったので、泣いたらコールされて授乳室で授乳してました。
おっぱいをあげるとすぐに寝てしまう子だったので、
 片側5分授乳→寝る→げっぷで起こす→もう片側5分→1回分のミルク全量与える
というパターンでした。しかしよく寝る子で(新生児黄疸が出たので、ぐったりしていた部分もあると思います)、3〜4時間おきにしか泣かないんですな、これが。

退院〜生後2週
退院時に助産師さんに言われたこと、
「母乳を増やすには、1日10回以上授乳しないといけない、と言われているので……」
10回あげようと思うと、毎回ミルクをあげているとぐっすり寝てしまうので、やり方を工夫しなくてはいけません。
赤ちゃんに協力してもらって、母乳の回数を増やす事に。なにせほとんど出ていないので、赤ちゃんはボランティアですねえ。「ごめんねー、飲めば飲むほど出てくるようになるから、ちょっと協力してねー」「そのうち出てくるからねー」と頼みながら頑張ってもらいました。
基本的に、泣いたり、口をぱくぱくお腹すいたポーズがあれば授乳、というスタイルです。ただし、夜はしっかり休むために、「母乳+1回分のミルク」です(理由はまた次回以降にお話します)。
日中の(自分の)元気な時間は、母乳だけ→母乳だけ→母乳+1回分のミルクという方法のでしばらく続行。なにせ1回6cc、飲んでないも同然の量だったですから、母乳あげて→寝る→1時間せずに泣く、という感じに。
自分の身体の回復も考え、無理せずやりました。
2週で母乳:ミルク=4:6くらい。
1日8〜10回授乳してました。

生後2週〜1か月
母乳だけあげた後も、1時間くらい寝てくれるようになったので、足すミルクを様子見て減らしました。60ccへ。
母乳だけで寝れば起こさずそのまま、足りなそうなら60cc足す不規則スタイル。私自身の体力も戻って来たので、授乳回数は逆に増えました。
ただし夜は「母乳+60cc」にしました。
1か月健診の頃には、1日4〜5回60cc足すように。母乳:ミルク=6:4に逆転。
1日10〜12回授乳。
体重増加も良好。

生後1か月〜2か月
体重増加もよかったので、日中はできるだけ母乳で引っ張ることに。1時間ごとの授乳が3回続いたらミルク60cc、というルールを作ってやりました。
夜自分が寝る前の最後の授乳には、60cc足しました。
日中1回、寝る前1回、ミルクを足すだけで済むように。
母乳:ミルク=9:1くらい。
相変わらず、1日10回以上授乳。

生後2か月〜
哺乳瓶も使って欲しかったので、夕方1回はミルクを足すのを続けました。
2か月半頃、おっぱいトラブルでミルクをしばらくあげてなかったら、哺乳瓶拒否するように……現在に至ります。

残念ながら、まだ十分な量が出来ていないので、もう回数でこなすしかないため、授乳回数は10〜12回、休む暇がありません(とほほ)。
体重増加は良好で、なにより赤ちゃんのご機嫌が非常によいので、これでなんとか安定するかな、と思ってます。

というわけで、母乳を増やす一番の方法、「頻回授乳」のお話でした。




(記事は下に続きます)
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