36週とそれまでの集計で、2016年9月14日までの分です。
詳しいグラフはこちら。
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/meas16-36.pdf
1週間で23例増加しています。前の週(35週)より患者数は減少していますが、まだまだ感染は広がると思います。
内訳は、兵庫11例、大阪6例、千葉3例、京都1例、滋賀1例、愛媛1例。あれ、愛媛も出てる。八幡浜保健所の管内のようです(すごく見つけにくいですがここにありましたhttp://www.pref.ehime.jp/h25115/kanjyo/documents/z-2836.pdf)。
予防接種歴も出ています。
今年に入ってからの集計になりますが、接種なし33人、不明41人、接種1回24人、接種2回17人と、相変わらず予防接種をしていない人&不明の人の感染が圧倒的に目立ちます(予防接種をしているのに感染している人がいる理由はこちらをどうぞ。「麻疹のワクチン(予防接種)を受けていても感染・発症するのはなぜか」)。
年齢内訳をみると、20〜29歳が38%、続いて30〜39歳が20%と、20代後半〜30代の感染者が変わらず半数以上を占めています。これは予防接種の制度の問題で、1回接種が多い世代です。やはりこの年代が一番感染を受けやすい状況にあります。
MRワクチンの不足が起きていますが、是非予防接種歴をご確認ください。特に予防接種歴がない方、不明の方は積極的に医療機関にお問い合わせください(とにかく予約を入れましょう)。
麻疹の地域的な流行が続いています。この報告以降にも、これまで発生がなかった県でも患者の発生が報告されてきています。
特に東京は人口密度が高く、人の移動が大きいため、今後爆発的に増える可能性を秘めています。まだ潜伏期間で次の患者の発生が報告されていないだけの可能性もありますので、十分にご注意ください。
やっと行政が動いた素晴らしいニュースと言えば、
はしか緊急対策 子ども対象にワクチン無料接種 千葉 松戸 | NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160921/k10010701731000.html
千葉県松戸市のワクチン助成のニュース。満2歳から中学3年生までの、これまでに定期接種を一度もいない人がMRワクチンを無料でうけらえるように助成する、というもの。8月16日以降に自費で接種した子も対象になるようなので、ご安心ください。
MRワクチン不足も含めて、行政も早めに対応して欲しいものです(多分しているんでしょうが、早く形になるように頑張っていただきたいものです)。
その他麻疹の記事については、「麻疹情報まとめ(当ブログ内)」をご覧ください。
(記事は下に続きます)
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