授乳中なのに風邪をひきました

授乳中に風邪をひいた話

授乳中なのに風邪をひきました(私が)

まだ0か月(新生児)〜1か月の赤ちゃんがいて、しかも母乳での授乳中だというのに風邪をひいてしまいました。
あ、母親の私の話です。赤ちゃんは無事です。
1か月健診に行った時にうつされたか、それか旦那からもらったんじゃないかと思うのですが、油断しました。疲れもたまっていたのかもしれません。

このまだ月齢の低い赤ちゃんは、妊娠中や初乳などからの私(母親)からの抗体が移行しているので、基本的に感染症にはなりにくいです。
が。
その私が風邪をひいた、ということは、つまり私が抗体をもっていないウイルスに感染したということでして……単純に考えたら、うつる可能性が高いはずです。
まずい。毎日同じ家、同じ部屋で濃厚接触を繰り返しているわけですから、もうこれは普通にしていたらうつしてしまう!

赤ちゃんにうつさない方法と薬の話

そんなわけで、赤ちゃんに接する時にはいつもマスクをし、手洗いはとにかくマメに、咳やくしゃみはマスクをしてても顔をそむけてできるだけ身を離し、鼻水をかんだ手は感染性物質と考えて、間違っても赤ちゃんの顔を触るような真似はしない……と、できる限りの感染予防策を行いました。

そして問題は授乳中の薬です。
薬についている薬の説明書には、妊婦や授乳婦への投与についての記載があるのですが、授乳婦についての記載は実は参考になりません。
乳汁中に移行するものは全てその旨が書かれていて、できるだけ投与を避けるように書かれています。そして、ほとんどの薬剤はおっぱいの中に極微量であれ、出てしまう可能性が高いのです。
ですので、普通の内科などを受診すると「授乳しているなら、薬を飲んでいる間はミルクをあげて、搾乳して母乳はあげないように」というようなことを言われる可能性があります。

しかし、実は結構使える薬は多いのです。
例えば、赤ちゃんに投与できる薬は、基本的にお母さんも飲む事ができます。
また、屯用であれば使っても問題のない薬も結構あります。
ですので「授乳中だから薬は飲めない」と考えずに、まず医療機関に相談してみてください。小児科や産婦人科の医師であれば授乳中の薬の投与について詳しいです(もちろん、他の科の先生も勉強されている方も多いので、かかりつけの病院があればそこに一度聞いてみるとよいです)。

授乳と薬についての考え方


参考になるのは、国立成育医療研究センターのこのページ。

授乳中にお薬を使うにあたって知っておいていただきたいこと | 国立成育医療研究センター

ここに授乳中でも飲める薬の一覧があります。それ以外にも薬はたくさんありますので、かかりつけで問い合わせてもらうのが一番かなと。(授乳と薬についてはまた書こうと思います)

薬を飲む、飲まないというのはそれぞれの考え方もあると思います。
しかし、授乳中であるということは、お母さんということです。守らなければならない赤ちゃんがいるということです。
薬を我慢することで、病気を酷くしてしまったり、長引かせたりすることは、お母さん自体の負担を大きくするだけではなく、世話をされる赤ちゃんにも負担をかけるということだと私は思います。
ですので、飲める薬であれば上手に使い、早く病気を治して、赤ちゃんの世話を頑張るというのは一つの方法ではないでしょうか。

そういうわけで、私は最初の2日は葛根湯を飲み、その後はPL顆粒と熱が酷い時にはロキソニンを飲んで、なんとか数日でほぼ完治しました。
もちろん、風邪の薬というのは基本的に対症療法(症状を抑えるだけで、病気自体を治す薬ではない)ですが、症状に悩まされて、一番重要である「休養」が取れなければ治りを悪くしてしまう、というのが私の持論です。
うまく薬を使うことも選択肢であることを覚えていていただけると幸いです。

ちなみに、幸い赤ちゃんにも今のところ風邪をうつさずに済んでいます。
もうしばらくマスクをして、感染予防に努めようと思います。


妊娠中でも授乳中でも使いやすく、よく処方される解熱鎮痛剤がアセトアミノフェン製剤(カロナールなど)になります。子供の解熱鎮痛剤としてもよく用いられます。市販薬でアセトアミノフェン単剤は少なく、あまりドラッグストアでも見つからないんですが(合剤ならいろいろある)、一応このタイレノールなんかがアセトアミノフェン単剤になります。

(記事は下に続きます)
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