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2014年7月24日木曜日

赤ちゃんの時期に冷房(クーラー)をつけると汗腺が開かない、のは本当か

赤ちゃんの時期の暑さ対策どうしていますか?

夏がやってきました。
おとなですらぶっ倒れそうな暑さ……赤ちゃんのいる家庭では、どうやって過ごすのがベストでしょうか。
「クーラーなんて使わない、我が家は自然派!」
という方もいらっしゃるでしょうし、
「熱中症になったら大変! 室温はしっかり管理しないと!」
という方もいらっしゃるでしょう。

で、我が家はどうするか。
まだ3か月そこらの赤ちゃんです。
はっきり言って、自分で体温調節できる機能には期待できない。
加えて、母乳以外に水分を摂る手段が限られている(我が家は哺乳瓶拒否にあってるので、白湯すら飲ませるのは困難です)。
さらに、湿疹が出ていたりして、身体のあちこちをかゆがっているので、暑いと確実にかきこわすこと間違いなし。
となれば、冷房フル活動必須。です。

が、ここで気になるのが「汗腺」

一般的に、汗腺が開くのは生後2〜3年で、それ以降は増えないから、赤ちゃんの時は暑いのに耐えさせないと……という話です。

これ、本当か?

乳幼児期の環境で能動汗腺の数に変化はあるか?


1956年のデータ(Kuno Y: human Perspiration. Charles C Thomas Publisher, Springfield, Illinois,1956.)がありました。様々な民族で能動汗腺の数を調べたというもの(あまり母数が多くないですが、他にデータが見つかりませんでした)。
当然のように、寒冷地に住んでいる人は汗腺の数が少なく、高温多湿の地域に住んでいる人は汗腺の数が多いです。
面白いのが、日本人で、タイへ移住した人と、日本にそのまま住んでいる人とでは、汗腺の数に変わりはない。
しかし、(タイと似たように高温の)フィリピンに住んだ日系2世はフィリピン人と同様に汗腺の数が多い、というのです。
つまり、人種に関係なく、幼少期(移住したのがいつかわかりませんが)に過ごした地域に適した能動汗腺の数を人間はもっている、ということです。

ですから、確かに(生後数年かどうかはわかりませんが)乳幼児期の環境というのは、汗腺の発達に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。


冷房(クーラー)を使うくらいで暑さに弱い子になるのか?

しかし、では、冷房を使ったら実際に能動汗腺の数が少なく、暑さに弱い子になるのでしょうか。

これまた論文がありました。日本の実験です。
nが23(統計の母数が23人)なので、参考程度ですが……

幼少期にクーラーに暴露された子どもと、使わなかった子どもで比較したというもの。
汗腺の数を調べた物ではありませんが、足浴で、汗をかく能力や体温がどうなるかという実験では、両群に生理学的な反応に差は認められませんでした。
つまり、幼少期の空調を使う頻度と熱に耐える能力に因果関係は認められない、ということです。

まとめますと……

  • 確かに、幼少期の環境で能動汗腺の数は決定され、それ以降は変化しない。
  • しかし、クーラーを使うくらいの環境の変化で、暑さに耐える能力に差が出るほどではない。


要するに、例えば常に室温を18度に保ち、外にも一歩も出ない、なんてことをせず、常識的な範疇でクーラーを使っても別に問題ないよ、ということだと思います。

そうだよなあ、だって、我が家、26℃にクーラー設定してるのに、室温は28℃越えてることもざらだし、26℃くらいの時だってびっしょり寝汗かいてて驚くぐらいだもんなあ……(ちなみに25℃を越えると、汗は否応無しにかくようです)
あれで「クーラー使ったら汗腺開かないわよ!」と言われても、説得力皆無だよなあ……

まあ、そんなわけで、これで悩む事なく、クーラーを使ってこの夏を乗り切ろうと思います。


子供は汗をかくのが上手ではありません。大人以上に熱中症になりやすいのです。
外遊びもうまく取り入れつつ、どうか、上手にクーラーを活用して、夏を乗り切ってもらえたらと思います。

こちらも参考にどうぞ
熱中症対策〜乳幼児の予防を中心に〜


参考にした論文のアブストラクトなどへのリンクはこちら。興味のある方はどうぞ。
Kuno Y: human Perspiration. Charles C Thomas Publisher, Springfield, Illinois,1956.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7621130
http://www.design.kyushu-u.ac.jp/lib/doctor/2004.html#2004k


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