母乳の量を増やす方法を医学的根拠に基づいて実践してみた〜その2・夜は寝る!

さて、母乳量を増やす方法のお話の続きです。
いろいろな母乳に関するサイトなどを回っていると、
「頻回授乳はもちろんだけど、夜間こそ頻回授乳を!
夜は母乳を作るプロラクチンが沢山分泌されるので、そのおっぱいタイムにこそ授乳すべきです! 夜はミルクをあげないで、直接授乳直接授乳」
というようなことが書かれています。
が、私はこれに真っ向から対抗しまして、夜は寝ました!
いや、もちろん泣けば起きて授乳しましたが、その回数は必要最低限に止めました。
さて、何故か?



乳汁産生を促すプロラクチンというホルモンがあります。
このホルモンは、まず授乳自体の刺激で分泌が起こります。授乳を30分行うと、授乳直後をピークとした曲線を描いて分泌されます。これは、次回授乳に備えた分泌だと考えられます。
産褥初期は高いプロラクチン濃度で、授乳自体で起こる分泌量も多いですが、徐々に低下してきます。授乳後の分泌も減ります。それでも分泌が保たれる機構があるようです。
で、ここからが本題。
「夜間にプロラクチン濃度は上昇する」
これは正解です。しかし、これは時間依存性ではなく、睡眠依存性です。つまり、昼寝でも分泌されます。(生理学の正書が手元にないのでちょっとあいまいで申し訳ありませんが、夜間の睡眠の方が分泌量が多いか昼寝と変わらないかはちょっとわかりません)
ですので、「夜間にプロラクチンが沢山分泌されるから」「ずっと起きて授乳をしていた」としたら、睡眠の刺激がないわけですから、当然プロラクチンの量は増えない、ということになります。
大切なのは「睡眠をとること」です。昼寝をたっぷりするのでもよいでしょう。
が、私はできれば生活リズムを整え「夜眠れなかった……」という気持ちをひきずって一日疲れたままではいたくない。疲労がたまることも、母乳量を低下させる原因ですから、休めるときは休むべきです。

従って、私は夜は寝ました。泣けば母乳をあげましたが、ミルクを足して数時間の連続睡眠は確保しました。
あ、もちろん昼寝もしました。つまり、よく寝ました。
実践したらわかると思いますが、寝た後はおっぱいが張ります。
夜間一切母乳をあげない、というのは母乳量を低下させると思いますが、「夜だから頻回授乳」を実践する必要はない、と私は考えます。
もちろん、夜間に頻回授乳をするとしたら、日中こまめに昼寝をとる事になるでしょうから、そこでトントンになるかもしれません。
どの方法が自分にあっているか、は、実践される方次第と思います。
ですが、とにかく「よく寝て、疲労回復をする」ことはお忘れなく。産後1〜2か月は、赤ちゃんと生活リズムを合わせると楽ですよ。

(記事は下に続きます)
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